
あなたは札幌市で行われている「集団資源回収」についてご存知でしょうか?
この記事を読むことでゴミ出しの知識はもちろん、ごみの減量と資源の有効活用に貢献できるので、ぜひ最後まで読んで理解しておきましょう!
集団資源回収とは?
集団資源回収とは、町内会やPTA、マンション管理組合などの地域住民団体が中心となって行う自主的なリサイクル活動です。各家庭から出る資源物(紙類・びん類・金属類・布類)を集めて、団体が契約した民間の資源回収業者に引き渡します。
「資源物」とは?
適切に分別・回収することで再利用可能な廃棄物のことです。単なるごみとして処分するのではなく、新たな製品の原料として活用できる貴重な資源です。
札幌市では、この活動を促進するため、集団資源回収に取り組む団体と回収業者に対して、回収量に応じた「奨励金」を交付しています。
集団資源回収のメリット
地域で取り組む集団資源回収には、いくつものメリットがあります:
- ごみを資源として出す意識が高まり、ごみの減量につながります
- 品目ごとにまとめて出すことで、効率よく良質な資源が集められます
- 行政のコスト削減になります
- 地域経済の活性化につながります
- 地域のコミュニケーションが生まれます
なぜ品目ごとに分ける必要があるの?
古紙は、その品質や特徴に応じて、それぞれ異なる紙の原料として使われます。例えば:
- 新聞 → 新聞用紙やコピー用紙などの原料
- 雑誌 → お菓子の箱や絵本などの原料
- ダンボール → ダンボール箱の原料
このように、回収段階で品目ごとに分けることが、資源としての価値を高めることになります。
ポイント:紙は約5〜7回程度リサイクルが可能ですが、繊維が短くなるため無限にリサイクルできるわけではありません。そのため、品質の高い状態で回収することが重要です。
集団資源回収の対象品目
多くの団体で回収している主な品目は以下の通りです:
紙類
- 新聞(折込チラシ含む)
- 雑誌・カタログ
- ダンボール
- 紙パック
びん類
<対象となるもの>
- リターナブルびん(ビールびん、一升びんなど)
<対象とならないもの>
- 磨りガラス(曇りガラス)の一升びん
- 使い捨てのびん
- 油びん、化粧品びんなど
専門用語解説:「リターナブルびん」とは、洗浄して繰り返し使用できるびんのことです。使い捨てのびんとは異なり、何度も再利用されるため環境負荷が少ないという特徴があります。
金属類
<対象となるもの>
- 鉄・アルミ・銅製の鍋
- 車のアルミホイールなど
<対象とならないもの>
- 家電製品
- アルミ缶、スチール缶など
布類
<対象となるもの>
- シーツ・タオル・下着などの薄手の布類(綿50%以上のもの)
<対象とならないもの>
- 化繊製品
- 布団、マットレスなど
注意点:実施団体によって回収品目が異なります。必ず確認してから出しましょう。新聞、雑誌、ダンボールはほとんどの団体で回収していますが、紙パック、びん類、金属類、布類は回収していない団体もあります。
参加方法
お住まいの地域で行われている集団資源回収に参加するには:
- 札幌市のウェブサイトで、お住まいの区と町名を入力して実施団体を検索
- 回収日、回収場所、品目を確認
- 指定された日時・場所に資源物を持っていく
ポイント:日本の古紙回収率は約80%と世界的に見ても高水準です。しかし、まだ約20%は燃やされたり埋め立てられたりしているため、集団資源回収への参加がさらなるリサイクル率向上につながります。
まとめ
集団資源回収は、ごみの減量と資源の有効利用を促進する大切な活動です。地域のつながりも深まり、環境にも優しい一石二鳥の取り組みといえるでしょう。
新聞・雑誌・ダンボールをはじめとする資源物を出すときは、ぜひお住まいの地域の集団資源回収を利用してみてください。小さな行動が、大きな環境保全につながります。
詳しい情報は、札幌市の公式ウェブサイトをご確認いただくか、お住まいの区の清掃事務所へお問い合わせください。みんなで協力して、資源を大切にする札幌市を目指しましょう!