キャンペーンの核心

札幌市が推進する「しまっておくより月イチ・リユース」は、家庭に眠る不用品を「ごみ」にせず「資源」として再利用する取り組みです。毎月1回の家庭チェックで不用品を見直し、適切な方法で再活用することで、ごみの削減と資源循環を目指します。

専門家監修の整理術

整理収納アドバイザー・広沢かつみ氏(400世帯以上の実績)が動画で解説するエリア別片付け術:

  • キッチン:使用頻度別収納ゾーン分け
  • クローゼット:季節衣類のローテーション管理
  • 玄関:家族全員が使える「一時置き場」設置

リユースとは「再使用」を意味し、製品そのものの形を活かして繰り返し使うことを指します。リサイクル(原料再生)とは異なり、エネルギー消費が少ないのが特徴です。

3つの実践ステップ

1. リユースショップの活用

  • 査定の流れ:店頭持ち込み→状態確認→買取価格提示→合意で現金化
  • 注目アイテム:ブランド家電(5年以内製造)は査定額UPの可能性
  • 注意点
    • 偽造品は法律で取引禁止
    • 未成年は保護者同伴必須(学生証+保護者ID必要)
    • 買取不可品は「家庭ごみ」として適正処理が必要

2. 無料回収サービスの利用

札幌市が提供する主なサービス:

サービス名対象品目拠点例
古着回収衣類・布製品各地区清掃事務所
小型家電回収スマホ・デジカメリサイクルプラザ宮の沢
集団資源回収古紙・びん缶町内会主催イベント

3. フリーマーケット参加

  • 開催頻度:市内年間120回以上(大通公園など)
  • 出店コツ:季節物は2ヶ月前から準備(例:スキー用具は10月出品)
  • 環境効果:1回の開催で約1.5トンのごみ削減

知って得する雑学

  • 衣類1kgのリユース=CO2 3.5kg削減(シャワー15分の節水に相当)
  • スマホ1台の再使用=ボーキサイト採掘量500g削減
  • 江戸時代の札幌では、着物の「解き衣」文化が存在し、1反の布を5回以上再利用していた

注意すべき4つのポイント

  1. ID管理:運転免許証やマイナンバーカードが必要(コピー不可)
  2. 時間制約:衣類回収は4月~11月の第3土曜日限定
  3. 状態基準
    • 家電:動作可能な状態
    • 衣類:洗濯済み・破損なし
  4. 違法行為:無許可業者への依頼は5万円以下の過料

リユースが生む経済効果

2023年度実績:

  • 市民1人あたり年間3.2kgの不用品をリユース
  • ごみ処理費1.2億円削減
  • 地域経済への還元額:約8億円(新規雇用150人分)

始めよう!今日からのアクション

  1. チェックデーの設定:毎月25日を「不用品見直し日」に
  2. 分別ボックス作成:リユース候補品専用BOXを設置
  3. 情報収集札幌市リサイクルプラザHPで最新イベント確認

「もったいない」を「ありがとう」に変えるリユース活動。クローゼットの奥に眠るアイテムが、誰かの「新しいお気に入り」になるかもしれません。まずはスマートフォン1本の処分から、持続可能な消費サイクルに参加してみませんか?

問い合わせ先
札幌市環境局資源循環課:011-211-2879
公式キャンペーンページ:月イチリユース特設サイト