札幌市では、家庭で使わなくなったものを再利用する「リユース」を推進するため、定期的にフリーマーケットを開催しています。これらのイベントはごみの削減だけでなく、地域コミュニティの活性化にもつながる取り組みです。参加方法から環境効果まで、詳しく解説します。

フリーマーケットの基本理念

フリーマーケットは「3R(リデュース・リユース・リサイクル)」のうち、リユース(再利用)に焦点を当てた活動です。不用品を捨てずに次の使い手へ渡すことで、ごみの発生を抑制します。札幌市は2023年度、家庭ごみの約3%がリユース可能品だったと推計しており、フリーマーケットの重要性が浮き彫りになっています。

専門用語解説:3R
Reduce(削減)・Reuse(再利用)・Recycle(再生利用)の頭文字を取った環境保護の基本原則。札幌市では2030年までにごみ総量25%削減を目標に掲げています。

主な開催場所と特徴

中島公園(自由広場)

  • アクセス:市営地下鉄南北線「中島公園駅」徒歩3分
  • 特徴:広大な芝生広場で開催。子ども連れ家族に人気
  • 開催頻度:月2~4回(4月~10月のシーズン中)

鉄東ちびっ子公園(東区)

  • アクセス:JR苗穂駅から徒歩15分
  • 特徴:地域密着型。町内会員限定イベントあり
  • 特別ルール:出店者は事前に町内会へ登録が必要

2025年度開催スケジュール(抜粋)

開催日場所時間主催団体
4月19日(土)中島公園10:00-13:30リサイクル運動市民の会
5月18日(日)中島公園10:00-13:00日本リサイクルネットワーク
6月15日(日)鉄東ちびっ子公園10:00-15:00鉄東第16分区町内会
9月21日(日)中島公園10:00-13:00日本リサイクルネットワーク

※詳細は各主催団体のウェブサイトで要確認
※市役所西駐車場での開催は2025年度なし

参加のメリットと準備のコツ

売り手としてのポイント

  1. 品物選定:衣類・食器・本が人気(電化製品は事前動作確認必須)
  2. 価格設定:100円単位が好まれ、500円以上の高額品は展示方法を工夫
  3. 必需品:レジャーシート・値札・小銭の準備を忘れずに

買い手としての心得

  • エコバッグ持参がマナー
  • 商品チェックは手に取る前に「触ってもいいですか?」と確認
  • 現金以外に電子決済対応の店舗も増加中

環境への影響データ

  • 1回のフリーマーケットで約2トンのごみを削減(札幌市環境局2024年調べ)
  • 参加者1人あたりCO2削減量:約3kg/日(家庭ごみ1日分の処理に相当)
  • リユース率向上効果:参加後3ヶ月間のごみ排出量が平均15%減少

歴史的豆知識

江戸時代の「振売り」が起源とされるフリーマーケット文化。札幌では1978年に初開催され、当時は「ガラクタ市」と呼ばれていました。1990年代のバブル崩壊後、環境意識の高まりとともに市民権を得たのです。

注意すべきポイント

  1. 天候対応:小雨決行・荒天中止(主催団体のSNSでリアルタイム更新)
  2. 禁止品:食品・偽ブランド品・危険物の持ち込み不可
  3. コロナ対策:手指消毒液の設置が義務付けられています

主催団体連絡先

団体名電話番号公式サイト
リサイクル運動市民の会011-513-6578http://www.recyclefmd.gr.jp/
日本リサイクルネットワーク011-351-0501https://nihon-recycle.com/

※電話受付時間は団体により異なります

フリーマーケットは、モノを「ごみ」から「資源」へ変える魔法の場所です。2025年度は中島公園での開催が充実しており、緑豊かな環境でエコ活動を楽しめます。初めての方も、ぜひ気軽に参加してみてください。あなたの参加が、札幌の持続可能な未来を創ります!

問い合わせ先
札幌市環境局資源循環課:011-211-2879
フリーマーケット