この記事では、前回掲載した「札幌市の生ごみダイエット術:水切りでごみ減量&環境貢献!」記事について実際に私が実践したアイデアを掲載しています。少しでもやってみようかなと思われた方は参考にしてみて下さい。
1. キッチンでできる工夫
生ごみの水分を減らすためには、調理の過程から意識することが大切です。たとえば、野菜を洗う前に不要な部分を切り落とすことで、生ごみ自体の体積を減らすことができます。また、調理後に出る生ごみは、すぐに水切りネットに入れてしっかりと絞りましょう。絞った後のネットは、洗って繰り返し使うことでゴミの削減にもつながります。
2. 冷蔵庫の整理術
食品ロスを減らすことも、生ごみダイエットの重要なポイントです。冷蔵庫の中身を定期的にチェックし、賞味期限が近いものから使い切る習慣を身につけましょう。冷蔵庫の中を透明容器で整理すると、中身が見やすくなり、食材の見落としが減ります。また、まとめて買いすぎない、必要な分だけ購入するという意識を持つことも大切です。
3. 堆肥づくりに挑戦
札幌市では、家庭で生ごみを堆肥化する「コンポスト」の導入を推奨しています。コンポストとは、生ごみや落ち葉などを微生物の力で分解し、肥料にする容器のことです。庭やベランダで手軽に始められ、できた堆肥は家庭菜園や花壇の肥料として活用できます。堆肥化は、生ごみを減らすだけでなく、土壌改良にも役立ちます。
コンポスト:
生ごみや落ち葉などの有機物を、微生物の働きで分解し、堆肥(肥料)に変える装置や方法。家庭用では密閉型や段ボール型など様々なタイプがあります。
4. 地域との協働
札幌市では、町内会やPTAなど地域の団体が主体となって生ごみの堆肥化や資源回収に取り組んでいます。地域の活動に参加することで、新しい知識や情報を得られるだけでなく、地域のつながりも深まります。また、地域で回収した堆肥を地域農家や市民農園に提供する取り組みも広がっています。
生ごみダイエットの注意点
- 水分の取りすぎに注意
生ごみを水切りする際、無理に力を入れすぎるとネットが破れることがあります。適度な力加減で絞りましょう。 - 堆肥化の際は異物混入に注意
生ごみを堆肥化する場合、プラスチックや金属などの異物が混じらないように気をつけてください。また、肉や魚の骨、油脂分が多いものは堆肥化に時間がかかるため、少量にとどめるのがコツです。 - 悪臭対策
生ごみは腐敗しやすく、悪臭の原因になります。水切りを徹底し、密閉容器や防臭ネットを活用して臭いが広がらないようにしましょう。
ゴミに関する雑学
- 生ごみの約80%は水分
生ごみの重量の大部分を占めるのは水分です。水切りをしっかり行うだけで、ごみの量を大幅に減らすことができます。 - 堆肥化の歴史
江戸時代の日本では、生ごみや排泄物を堆肥として再利用する循環型社会が成立していました。現代でも、その知恵が生かされています。 - 家庭用コンポストの普及
札幌市では、家庭用コンポストの購入に補助金を出しており、2024年度は2,300世帯が利用しています。堆肥化はごみ減量だけでなく、家庭菜園の楽しみも広がります。
未来への展望
札幌市では、生ごみの資源化をさらに進めるため、地域エネルギーやバイオガス発電への活用を検討しています。将来的には、家庭から出る生ごみを回収し、地域のエネルギーとして再利用する「フードサイクル」の実現を目指しています。これにより、ごみの減量だけでなく、再生可能エネルギーの創出にもつながります。
まとめ
生ごみダイエットは、誰でも今日から始められる簡単な取り組みです。水切りや堆肥化を実践することで、ごみの減量、悪臭やカラスの対策、さらには環境への貢献が可能になります。札幌市の取り組みに参加し、持続可能な未来をみんなで一緒に築いていきましょう。
参考情報
札幌市環境局資源循環課
生ごみダイエット特設ページ
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